復興支援・住宅エコポイント制度について 1

 昨年1月に始まった住宅エコポイント制度。昨年度は大好評で、7月には予算枠がいっぱいになったため打ち切りになったこの制度が、今年もまた復活しました。
 昨年と違うのは、制度の名称が「復興支援・住宅エコポイント」と変わったように、獲得したエコポイントの半分は工事費に充当でき、残りの半分は震災復興支援のために、被災地の名産品などと交換するようになったことです。

 詳しいことは、http://fukko-jutaku.eco-points.jp/でご覧になれますが、ここでは主に窓リフォームと関連する部分について、詳しくご説明したいと思います。

■まず、断熱内窓を取り付ける
 規定では、「ガラスの交換」「内窓の設置」「外窓の交換」の三種類がエコポイントの対象となりますが、手軽で現実的なリフォームとしては、「内窓の設置」がポピュラーです。「ガラスの交換」は、サッシの種類によって交換が難しかったり、たとえ交換したとしても以前のガラスに比べて重たくなるなど、開閉に支障が出る場合もあります。「外窓の交換」は、外壁や内壁を扱うことになるため、内窓設置に比べたら、費用がかかります。
 
■YKKAPの断熱内窓「プラマードU」

 プラマードUとは、いま付いている窓の室内側の窓枠部分に、もう一つの窓をはめこむことによって、二重窓化できるように開発された商品です。YKKAPでは、住宅エコポイント制度がはじまるずっと以前から発売しており、商品改良を重ねてきました。

 プラマードUを取り付けると……
1.断熱効果があがり、冬は暖房費を、夏は冷房費を節約できる
2.結露を軽減する
3.防音効果もある

 以上の効果が期待でき、また、テイキング・ワンで昨年お取り付けされた方の多くがその効果を認め、追加で別の場所にプラマードUを取り付ける方が増えています。私がおうかがいした中では、1の「断熱効果」が一番顕著で、なにげなく忍び寄ってくる寒気や、音もなく吹き込んでくるスキマ風は、慣れているとそんなにまでは感じませんが、このプラマードUを取り付けたら、いままでどれほど寒さ暑さにさらされていたかがよくわかったとの、お施主さまのお言葉です。

 よって、国交省が推奨する「省エネ」に適合する商材である、という証になります。

■「プラマードU」を取り付けるには

 少し画像が見えにくいですが、上図の赤文字「A」の部分、室内の窓枠にあたる部分の奥行き寸法が、73mmあれば、内窓の厚さが窓枠内にすっぽりおさまります。73mmに満たない場合は、ふかし枠という部材を使って取り付けますが、ふかし枠を使っても取り付けできないケースもあります。また、下の表のように、窓の種類によって違いがありますので、最終的に設置できるかどうかは、現場調査が必要です。目安として参照ください。

 また、建物の老朽化や地震による家のひずみのため、大きな窓などは中央部分が下がっていたり、下図のように形がひずんでいる事例も多いです。多少のひずみなら現場調節でなんとかなりますが、誤差がひどい場合にはお取り付けできない例もありました。

■「プラマードU」の価格
 商品の価格は種類によってさまざまです。大きさ、はめこむガラスの種類(単板・複層・LOW-E複層・防犯・和紙調・磨りガラス調など)、中桟の有無、格子の有無など、さまざまなバリエーションがありますので、詳細は以下のサイトから「WEBカタログ」をダウンロードしてご覧ください。
かんたんマドリモ 内窓 プラマードU | YKK AP株式会社

 窓枠の色は全部で6色、色によって価格が変わることはありませんが、商品によっては、6色そろっていないものもあります。お部屋を明るくしたいなら、明るい木目調を、洋風の部屋ならホワイトやグレーを選ぶなど、インテリアをカラーコーディネートする楽しみもあります。
 また、和室用の格子タイプも人気です。まるで障子のような趣で、違和感がないのがいいですね。

 テイキング・ワンでの標準的な工事費は、中連窓を一カ所だけ取り付ける場合で、1万3千円程度を目安にお考えください。