伊勢・奈良の旅
しばらく記事をお休みしていました。というのも、かねてから予定していた伊勢・奈良の旅に行っていたからなのでした。
最大の目的は、まだ行ったことのないお伊勢さんにお参りすることでしたが、次の目的は、私が幼稚園時代を過ごした奈良県の富雄という町を訪れることでした。
父親が転勤族だったので、ほんの2〜3年しか過ごさなかった富雄でしたが、すぐ近くに祖母や親戚がいて、近所に銭湯などもあり、楽しかった思い出の多い土地です。
近鉄奈良線の富雄駅はずいぶん前に改装されていましたが、北側はたぶん、昔とほとんど変わってないのだと思います。見覚えのあるたたずまい、普通自動車がやっと通り抜けられるくらいの狭い道幅、曲がりくねった住宅地の道。
電車で大阪から帰ってくる父親を、母と二人でしょっちゅう富雄駅まで迎えに行っていたことも、なつかしく思いだしました。
お天気に恵まれ、伊勢参りのあとは奈良の名所をゆっくり散策です。
東大寺・薬師寺・唐招提寺・法隆寺・橿原神宮・平城京・・・
建築関係の仕事をしているので、こういう世界遺産なみの建物を見るのは本当に目の保養になります。いつも思うのは、大昔の人は、よくもこんな巨大で、しかも緻密な計算を必要とする建築物を創造したものだということです。
規模はだいぶ小さくなりますが、リフォームも同じです。緻密な計算、予測される問題点を、事前にいかに発見し、対処方法を考えられるか。
仕事にかかわるすべての人が、一つの作品を完成させるために全力を尽くしてこそ、大小かかわりなく、満足のいくリフォーム工事ができるのでしょう。
世界遺産もお客様の家も、そういう意味ではまったく同じです。
そんな気持ちで、旅行に行っていたあいだに溜まった仕事をこなしていたら、時間が無くて、なかなかブログまで手か回りませんでした。
というのは、言い訳ですね(^^;
写真は東大寺の鹿さんです。東大寺、奈良公園、県庁と、あの付近一帯は「お鹿さま」のパラダイスです。通勤時間帯に人間があくせくしているそのかたわら、県庁敷地内の中庭では、鹿が優雅にたむろしています。実に雅な光景でした。
奈良の鹿は、おとなしいですが、東大寺の男性用トイレに侵入した鹿が、トイレットペーパーをむしゃむしゃ食べているのを、うちの所長が目撃したそうです。
そんなときでも大事な大事な「お鹿さま」を、乱暴に外に連れ出すことができなくて、みんな困っていたそうです。
みんなで鹿を大事にしあう、そういう共通認識の通る社会は、やはり平和である証ですね。大事にしたい心だと思いました。
■旅のスナップ---------------------------------------------------------------
伊勢で人気の「大伊勢海老のひらきフライ」
伊勢志摩のグルメ処、伊勢海老・アワビ・開き海老フライ定食でお馴染み三重県伊勢市の「漣(さざなみ)」
伊勢参りをする前に、この五十鈴川で手を清めます。歌枕 五十鈴川
薬師寺
法隆寺
唐招提寺
唐招提寺の一角。団扇の柄に使う竹を干している光景。http://narashikanko.jp/j/ivnt/ivnt_data/ivnt10/