TOTO工場見学に行ってきました!

 梅雨があけ、セミの声騒がしい夏がやってきました。
 セミといえば、昨日イベントのためのテレビCM撮影をしていると、音声さんが「ここはセミの声が入るので、あとで声だけ取り直します」とおっしゃって、「へ〜」と思いました。

 TOTO福岡南ショールームの駐車場入口で撮影したので、向かいの福岡農業高校の木に集まったセミの声や、車道を走る車の音、飛行機の音など騒音がいっぱい。
 騒音だけでなく、空にちょっとでも雲がかかると、その間撮影も中止。お日様が顔を出してぎらぎら明るい光の中での撮影となり、終わった瞬間に汗がドッと吹き出しました。

「撮影中は汗かかないなんて、まるで女優みたい」
と、ショールームのアドバイザーさんに言われたけれど、なんてことはありません。ただ単に緊張していただけだと思います(^^)

 と、工場見学とは何の関係もない話から入りましたが、CM撮影は、来る9月にTOTO各ショールームにて開催されるリフォームフェアの準備なのでした。

 みんな緊張していますね〜。姿勢も表情もガチガチです(^^)
 え?
 私ですか?
 私は向かって右から2番目に立っています。
 この中で一番縮こまって見えますね。

 このメンバーが、TOTO福岡南ショールームを拠点に活動するリモデルクラブ工事店です。
 9月に入ったら、KBCテレビの「アサデス」にもスポット出演しますので、お楽しみに!
 詳細は、また後日、記事をUPします。


 というCMも終わったところで、いよいよ本題の工場見学です。

 今回はJA筑紫さんとの共同企画ということで、JA筑紫組合員さま17名とご一緒させていただきました。
 実はわたくし、TOTO小倉第一工場の見学は今回が5回目でして、これまでに何度も見学したにもかかわらず、相変わらず面白いし、勉強になるし、そしてなによりTOTOの「物作りの精神」が感じられて感動します。
 小倉第一工場で作られているのは衛生陶器。便器や洗面ボウルを生産しています。

 見どころは、

1.陶器の縮み
便器等は陶器ですので、釜で焼くと縮みます。最初に形成した小便器の大きさ、それを乾燥させて釜に入れる前の大きさ、釜に入れて焼いたあとの完成品の大きさがそれぞれ全く異なることに、まず皆さん、ビックリ&感心されます。

2.手作り工程
大便器の形はとても複雑なので、粘土で形成したパーツを組み合わせて1つの便器ができあがります。パーツのつなぎ目を人がていねいに仕上げていく過程が見られるので、工場といえども「手作り」なんだなあということが実感できます。

3.釉薬の吹き付け
便器の形が出来上がり、乾燥させたあとは表面に釉薬を吹き付ける作業をロボットがてきぱきとこなす過程を見学できます。ロボットの動きは、かつて手作業で吹き付けしていた頃の熟練の職人さんの動きそのものですので、いつまで見ていても飽きません。

4.焼釜トンネル
釉薬を吹き付けたら、いよいよ釜入れです。長い釜のトンネルを長時間かけてゆっくりゆっくり、便器を載せたワゴンが通過していきます。目に見えないくらいの速度です。トンネル入口からのぞき込むと、真ん中あたりの高温の箇所が真っ赤になっているのが垣間見えます。

5.マーク入れ
焼き上がった便器に「TOTO」のロゴマークを入れるのも人の手で行われます。数々の厳しい検査を合格してきた便器ですが、もしもマーク入れが失敗したら、それは製品にはなりません。破砕して他の製品にリサイクルされるそうですが、責任重大な作業です。


 いかがでしたか?
 ここにご紹介した事の他にも、物作りを支える厳しい工程と管理はたくさんあります。
 便器のような複雑な形状のものを陶器で作る、しかも大きさを揃えて規格品として販売するのは本当に難しく、膨大なノウハウと技術の積み重ねが必要です。簡単に真似できることではなさそうです。
 だから、陶器で作る便器のメーカーは少ないのです。
 テイキング・ワンでは、だいたい1年に1回程度、この工場見学を企画していますので、機会がありましたら、ぜひご参加下さい。

 それでは、冒頭に書きましたテレビCMの放映時間など決まりましたら又記事をアップしますので、お楽しみに!