汚水枡 点検のおすすめ
またまた、汚水枡に「木の根」が張って起こった水詰まりの事例です。
以前、当社でリフォーム工事をしたお客様から、私の携帯電話に連絡がありました。
「家中の水がつまって流れない。自分で外のマンホール(汚水枡のふた)をあけてみたら、3つとも水が満杯で、台所もお風呂も全然流れない」
夕方で、いまから食事の支度をしたり、家族がお風呂に入ったりと、一番水をよく使う時間帯です。さぞお困りだろうとは思いつつ、雨も降って、外はすでに暗くなっています。
「今日うかがうのは無理かもしれませんが、協力業者さんをご紹介いたしますので、そちらからお客様のご自宅にすぐに電話を入れるよう手配します。工事代金や作業内容の打合せは、協力業者さんと直接していただくことになりますが、それでよろしいですか?」
とお尋ねすると、
「それでいいです、お願いします」
と、お返事いただきました。
さっそく協力業者さんに事情を説明し、すぐにお客様へ電話を入れてもらうよう、頼みました。
翌朝、心配だったのでお客様に電話すると、「水道屋さんが、今日の9時半頃きてくれると言ってました」とのご回答。その後、夕方4時頃にお客様の方から「おかげさまで、なおりました」とお礼のお電話をいただきました。
協力業者の職人さんは、なんと朝9時半から夕方4時まで、一日がかりで、排水口にはびこった頑固な「木の根」と格闘していたとのこと。冷たい雨の続く一日でした。本当にお疲れ様です。作業料金も、職人さんが一日がかりで作業して、木の根を撤去し、高圧洗浄までしたにしては、とても良心的な価格でした。
木の根は、人間から見たら、とてもスキマとは言えないような排水管の接着部などを押し開けて、管の中や、汚水枡の中に侵入し、根を広げます。
皆様も、急なトラブルになる前に、一度ご自宅敷地内の汚水枡のふたをあけて、点検してみませんか?
だいたい、写真のような、水回りが集中する北側の勝手口や給湯器付近の地面に、「下水」または「汚水」と書かれた丸い蓋があると思います。土が詰まってあけにくいときは、マイナスドライバーなどで廻りの土を取り除き、ドライバーの先を突っ込むようにして差し込むと、てこの原理でわりあい簡単にあきますよ。
木の根がチョロッとでも、中に顔を出していたら、要注意です。
こまめに点検して、根が伸びてきたら取り除いてください。
ですが、目に見えないところ、たとえば土に埋まった排水管の継ぎ目などから根が侵入するような場合は、残念ながら、なかなか予防ができません。
そんなときは、専門の水道業者さんに依頼してください。もちろんテイキング・ワンでもご相談承ります。
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