雛飾り。母から子へ、子から孫へ

 私の祖母が、母が嫁ぐときに持たせたという雛飾り。
 祖母は奈良の人なので、お人形も、京都風のちんまりした顔立ちです。
 父親の転勤で福岡にやってきた私は、七段飾りを自慢しあう女友達の中で、小さなガラスケースに入ったうちの人形が自慢でした。
 娘が結婚し、昨日、この雛人形を娘の手元へと引き渡しました。
 引き渡しって、なんか言葉が変ですね。これじゃ建築用語です。こんなときは、なんて言うんだったでしょうか(^^;

 夜になって、「人形の並べ方がわからない」と、娘が電話をかけてきました。自分なりに考えて並べた人形を写真に撮って、メールを送ってきて。
 それを見ながら携帯電話で、あーでもないこーでもないと、つたない記憶を頼りに私が並べ方を指導して、なんとか形になったのが、この写真です。
 古いものだし、私が子供のころにも人形の配置図みたいなものはなく、母から教わった通りに並べていたのが、その母も亡くなり、わたしの記憶もだんだん怪しくなってきて……。
 ちょっと、あわてました(^^;

 ひとつ、大仕事を終えたようで、肩の荷がおりたような。
 さびしいような。

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